一生懸命商売をしているのに、本当に儲かっているのか分からない・・・
「そんな馬鹿な!」と思うことが案外普通に転がっている。
あるスーパーの例
利益は売上から原価を差し引いて計算するが、生鮮品などの仕入価格は天候などによって大きく変動し、したがって原価も定まらない。
POSには原価を登録する機能があるが、頻繁にメンテできないのでそのままになっている。その結果、POSデータからは売上高は分かっても、利益が分からない状況に陥ってしまう。
店全体としては、合計売上金額から合計仕入金額を差し引けば、「合計で儲かっているか」どうかは分かる。
ところがもっと利益を増やしたいと思ったら、「何が儲かっているか、何が損をしているか」まで分からないと、仕入・品揃え戦略や売価を検討するにも、勘に頼るしかなくなってしまう。
そこで、売上データと仕入データのドッキング
売上データと仕入(原価)データ、この2つのデータファイルを1つのファイルに合成するのである。
合成後のファイルには「売上金額欄」と「原価欄」を用意して、売上金額欄には売上データから、原価欄には仕入データからデータを読み込む。たとえば次のように・・・
1行目にキャベツの売上情報 ・・・ 売上金額欄に売上高、原価欄は「0」
2行目に大根の仕入情報 ・・・ 売上金額欄は「0」、原価欄に仕入金額
3行目にキャベツの仕入情報 ・・・ 売上金額欄は「0」、原価欄に仕入金額
4行目に大根の売上情報 ・・・ 売上金額欄に売上高、原価欄は「0」
・・・・
このようにデータを加工してから商品別集計を行えば、キャベツや大根の正確な利益を把握できるようになる。
このようなときに活躍するのが、 『ファイル連結』プログラムである。